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温暖化を唱える研究者や官僚には誠実さが欠けているとの批判を繰り広げている武田邦彦さんは、材料工学の研究者です。

武田さんは 1943 年のお生まれです。東京大学工学部を卒業後、旭化成に就職されましたが、再度アカデミックなポストに戻られます。東京大学で学位を取られ、芝浦工大を経て名古屋大学の教授をされました。現在は中部大学の教授をなさっています *1。難燃材の研究で有名で *2、そのほか受賞歴も多数あり、また、政府委員を歴任されるなど、多方面で活躍なさっています。

武田さんの温暖化懐疑論者としての名前を一躍有名にしたのは、著書「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」*3でしょう。出版後、関西で有名な「たかじんのそこまでやって委員会」などで紹介されて人気に火がつき、理学書の中でしばらくベストセラーリストに載っていました。
この本以降も、武田さんは執筆活動に励んでいます *4。語る内容は環境問題のみならず、経済問題から大麻に至るまで様々です *5。もちろん、温暖化についても精力的に懐疑論を展開されており、なおかつ、江守正多さんや丸山茂徳さんといった著名な温暖化論者と、IPCC 側、懐疑論側を問わず、共著の本を出されています *6

懐疑論者としての武田さんのもっとも際だった特徴は、道徳を語ることです。

道徳を語る中で武田さんが重視されているのは誠実さです。特に他の人の誠実さを重要視されています *7。温暖化に関しても、科学者達の不誠実を常に指摘されています *8。あまりにも誠実さについて語られるので、私にとって武田さんがどんな懐疑論を語っていたのか、ふと忘れることさえあります。

そもそも武田さんの温暖化懐疑論はつかみ所がありません。著書をなんとなく読んでいると武田さんが何を問題視しているのかわかったような気になるのですが、実際に詳しく読み始めると、言っていることがわからなくなります *9

私が武田さんの懐疑論で思い出すのは、北極の氷がとけても海面が上昇しない、という指摘です。アルキメデスの原理から、北極海を覆っている海氷が溶けたとしても水面が上がらない、と武田さんは指摘します。それは正しいのですが、北極の氷を海氷だけに限定するのはミスリーディングで、北極にはグリーンランドという氷で覆われた島があり、その陸上の氷が溶ければ海面が上がるのです *10。北極の温暖化による海面の上昇とはこの点を指摘しているわけで、たいていはグリーンランド氷が溶けると海面が上がる、というように語られています。それでももし北極海の海氷が解けて海面が上がると誤解している人がいたら、グリーンランドの氷のことだよ、と指摘してあげればいいだけなのです。武田さんは何を批判されていらっしゃるのか、私にはよくわからないのです *11

武田さんは温暖化の科学について詳しくご存じないのではないかと思うことがあります。たとえば、空気の比熱と水の比熱が違うから *12、日本の周りは海に囲まれているので温暖化の心配をする必要がないという趣旨のことをよくおっしゃいます。確かに大気に比べて海が暖まりにくいので、流し読みすると正しいことを言っているような気がします。でも、本当でしょうか。大気はつながっているので、アジア大陸の端にある日本に大陸の気温の変化が及ぼす影響を考える必要があるでしょう。なにより、日本周辺の海水温が上がれば気温も上がるわけですが、そうでないという根拠があるのでしょうか *13

他にも、武田さんは、温暖化についての問題点を指摘する際に次のようなことを述べられます。曰く、黒体放射の理論では地表 6 km の温度が太陽からの熱で決まり、6km より下の温度分布はは大気組成などで変わる、原理的に考えて CO2 が毛布のように熱を逃がさないようにしている、という説明は誤りである、と*14。 これなど、なぜ 6 km の温度が決まるのかがポイントであること、CO2 が増えるとこの高さがさらに高くなり、つまりは温度が上昇するのだ、ということが、温室効果の理論を知っていればわかるはずであり、毛布のアナロジーについても誤りとは言えないという結論になるはずなのです。知っていてこのようなことを無視するとは考えにくいので、どうも武田さんは温室効果の理論をご存じないようです*15

もちろん、武田さんは間違ったことばかりおっしゃっているわけではありません。正しいこともおっしゃいます。ですから、話がややこしくなります。その上、ある前提の元に正しいことを、その前提を明確にせずに述べられることも多く見受けられます。このような特徴が武田さんへの批判を難しくしています *16

武田さんの懐疑論は、温暖化の緩和策や対策にも広がります。たとえば、温暖化対策は、ヨーロッパが日本をはじめとするアジアの発展を阻害するための方策だと指摘しています 。そして、温暖化は日本にはメリットをもたらす、日本政府は日本人の方を向いていないのではないか、ヨーロッパにゴマをすっているのではないか、といった問いかけをなされます *17

かように武田さんは地球温暖化論と温暖化対策に批判的なのです。ですから、IPCC にも批判的であると予想できますが、驚くべきは、武田さんが IPCC 派を自称されていることです *18。武田さんとしては、自分の言っていることと IPCC の言っていることの間に矛盾がないと誠実に思われているようです。

さて、武田さんの誠実さが発揮されるのは、なにも人間社会にばかりではありません。無生物に対してさえ誠実になることがあるのです。たとえば、CO2 排出を減少させようというキャンペーンについて苦言を呈しておられます。人間は CO2 にお世話になってきた。少し温度が上がるからと言って CO2 を毛嫌いするのは恩知らずだとおっしゃいます*19

武田さんの語る誠実さには、懐古趣味が感じられます *20。昔の日本人は誠実だった、昔のような日本にすべきだ、とおしゃいます。ホームページではさまざまな例を提示されて昔の人を褒めています。中にはかなりユニークなものもあります。温暖化に関係ないですが紹介しましょう。

混浴について語っている記事があります。江戸時代、日本の銭湯は混浴だった。しかし、西洋の文化が入ってきて、女性の裸を見ることが野蛮だと言うことで混浴は禁止されてしまった。だが、日本は武士の社会であり、日本男子は本来人格高潔で、裸を見ても決してやましいことを考えなかった。日本人は誠実さを復活させ、混浴を取り戻すべきだ、とその記事の中で語っておられます *21

このような武田さんの書かれた本は、大変よく売れています。なぜだか以下で考えてみます。

武田さんのが獲得した読者の多くが求めているものは、科学ではなく道徳、もっと平たく言えばお説教なのだと思います。読者が普段から苦々しく思っている、読者達より劣った存在を、武田さんが痛快な語り口で批判するお説教を、武田さんの読者は欲しているのです。そんな読者達には、科学について、厳密で正確な一方でじっくりと取り組まなければならない詳しい解説よりも、斜め読みでわかった気になれる武田さんの解説がぴったりです。科学よりも誠実さについての話を聞きたいのでしょう *22。そして、今の日本人の劣化を、武田さんと一緒に憂いたいのでしょう。

武田さんの読者はどんな人達なのか、ある例で考えてみたいと思います。最近、アルファブロガーの finalvent さんが書かれている「極東ブログ」で、武田さんの本が好意的に評されていました *23。その記事の最後に引かれていた武田さんの本からの引用が印象的でした。

武田さんの書かれた本では、日本の CO2 排出量が増加していることを論じています。排出量は 2007 年までの 17 年間に約 14 % 増えていました。武田さんは一年の増加率に直すと 0.78 % だと書いたのですが、担当の編集者が、14/17 で 0.82 % の増加とすべきではないか、と指摘したそうです。

年ごとの増加率を 17 年間の増加量から求めるときに 1/17 乗を計算する必要があるのですが、編集者はそれを思いつきませんでした。これについて、武田さんはこの編集者を、"担当の文系編集者は一応、自分の頭で考えようとしたことを評価して温情的に採点すると、20点である。"と評しているそうです。これを受けて、finalvent さんも "そうだろなと思う。担当の文系編集者さんもよくがんばりました。"と評し、日本人の劣化を嘆きます *24

べぎ乗の指数が非整数の場合の数学は、高校数学でもやや難しい部類に分類されます。日本人にはわからない人も多いはずです。武田さんの読者は日本人の平均よりは知識が豊かで、先の編集者のような人を"20 点"と評価できる能力の持ち主だと思います。そして、finalvent さん同様、日本人の知識の劣化を嘆く (もしくは揶揄したいと思っている) 人たちなのでしょう *25

さらっと読める科学知識を欲している、一般の日本人より理解力があって、一般の日本人の劣化を嘆きたい人たち、武田さんはそのような読者層の心をしっかりと掴まれました。かなり厚みのある読者層です。誠実さを失った官僚やマスコミ、科学者を批判し続ける武田さんは、このような読者層に支持され続けることでしょう。

武田さんの科学を批判するのは野暮なのかも知れません。武田さんとその支持者の間には「誠実」*26を軸に強いつながりができています。そして、そこには正確な温暖化の科学が入り込む余地はないのです。


温暖化懐疑論者一覧表に戻る


脚注

*1 経歴はこちら。経歴の紹介に Wikipedia を使うことが多いのだが、武田さんの記事はあまり好ましくないと思う。武田さんの環境問題についての意見と、それに対する批判が中心となっているからだ。それはそれで大事なことなのだが、武田さんの成し遂げてきたことがあまり書かれていないため、バランスが悪い。せめて経歴と受賞歴ぐらいは、できたら 難燃材の研究で成し遂げたことなども載せておいてほしい。

*2 この辺、ちゃんと調べられていないので自信がない。このウェブページの情報だけからこの記述を書いている

*3 こちらの本。この本については、こちらのシリーズ記事で論じたことがある。

*4 もちろん、武田さんは「環ウソ」以前にも本を書いている。iTatazm さんのブログ記事がくわしい

*5 経済問題については、「国債は買ってはいけない」こちらにウェブで見つけたこの本の感想を集めてみた。また、大麻については「大麻ヒステリー」。日経ビジネスオンラインに書評が出ている (ログインが必要)。

*6 江守さん、枝廣淳子さんとの鼎談本、 「温暖化論のホンネ ~「脅威論」と「懐疑論」を超えて」。ちなみに、この本については左巻さんのブログに書評があって、そのコメント欄に武田邦彦と署名したコメントが見られるのが興味深い。その他の共著本としては、「「地球温暖化」論で日本人が殺される!」。こちらは、あの丸山茂徳さんとの共著

*7 これは決して武田さんが不誠実であると言うことを意味しない。誠実さとは単純なものではなく、たとえば対象によって変わり得る。いろんな誠実がありうるので、何に対する誠実さかを常に心にとめておく必要がある。武田さんが語る誠実さにおいては、武田さん自身が誠実なのは定義のようなものであろう。何ら疑う必要がない。これを、武田印の誠実さと呼び、このあと見ていこう。もちろん、武田さんは自分の誠実さを誇るような浅ましいことはしない。

*8 たとえば、科学者の誠実さについては、武田さんのブログのこちらの記事こちらの記事で触れている

*9 斜め読みするとわかった気になるけれど、じっくり読むと訳がわからなくなると言うのは武田さんの著書やブログに一貫して言える傾向だと思う。

*10 グリーンランドの氷が全て溶ければ、6 m くらい海面が上昇する。ただし、IPCC は全部解けるとは言っていない。この辺がややこしく、武田さんの批判を難しくしているところである。詳しくは「環ウソ」に関するシリーズ記事を見ていただきたい。

*11 まあ、武田さんはグリーンランドが北極に含まれないと考えているのだろう。たしかに北極点はグリーンランド上にない。

*12 武田さんのブログのこちらの記事に書いている。

お風呂を沸かすときに,普通の人は「風呂桶に入っている水をお湯にする」.風呂場の空気を暖めて風呂を沸かす人はいない.

冬の寒い日にお風呂を沸かし,フタを開けていれば5分ほどで風呂場の空気は暖かくなる。でも,風呂場の空気を60℃にしても,風呂の水は冷たいままだ.

これは,水の熱容量(熱を抱く力)が空気の3500倍だからだ.


まあ、おっしゃるとおり空気を暖かくして風呂を沸かす人はいない。でも、温暖化で問題になるようなタイムスケールでは話が違う。つまり、21 世紀末まで風呂場の空気を 60 度にしておいたら風呂は沸く (いや、その前に蒸発してしまいそうだが)。十分長く時間をとれば、二つの温度は一致する方向に動くのだ。地球が温暖化するというのは、大気の温度も上がるし海の温度も上がるということだ。

*13 とはいえ、このような指摘には、日本も温度が上がるのかも知れないが、もっと温度上昇が激しいところがあるのは確かだよね、とか反論されそうだ。そのとおりで、温暖化の影響がもっとも色濃く出そうな北極圏にくらべ、日本の温度上昇は小さい。でも、そう言われてもねぇ。

*14 武田さんのブログのこちらの記事より。

まず、温暖化について原理的に考えてみると、太陽の光で地球に入ってくる熱と、地球から宇宙空間に出る熱は同じ量だから、黒体放射の理論から地表約6キロメートルの上空の温度はマイナス23℃付近であると推定される。

 地表約6キロメートルでマイナス23℃の時に、地表の温度は大気の組成、水蒸気の量、温暖化ガスの量で温度の傾きが変化する。最低でマイナス10℃ぐらい、最高でプラス35℃ぐらいと推定される。

 まず原理的に考えたときの地表気温はこのようになる。もちろん、一部の解説にあるように「二酸化炭素などの温暖化ガスが上空で「層」をなして、まるで毛布をかぶったように熱を逃がさないようにしている」などという説明は、わかりやすさを求めたのだろうけれど、間違いである。


わたしには武田さんが言うことがよくわからない。いったい原理ってなんだ?何の話をしているのだ?でも、この文章を読んでさくっと理解できる人が武田さんの読者には多数いるだろうことは想像に難くない。私にわかるように書くような無駄なことはせず、武田さんの読者にはわかる情報を、必要十分の記述量で伝える、これも武田印の誠実さのあらわれだと思う。

*15 この点に関しては、槌田さんも同じようなことを述べている。いつか別なところで詳しく論じたい。武田さんはもしかしたら槌田さんの言うことを鵜呑みにしたのかも知れない。

なお、武田さんにはそもそも大学生レベルの物理の知識がいくつか抜けている可能性さえある。大学で熱・統計力学を学んだ方は、武田さんのブログのこちらとその続きのこちらの二つの記事を読んでいただきたい。

*16 一方で、これは武田さんの文章の情報源としての価値を下げている。正しいことが多く書いてある場合にその情報の価値が高いのは自明だが、間違ったことばかり書いてある場合も、それがウソだということをあわせて考えれば、価値のある情報にはなる。一方で武田さんの文章の場合は情報の正しさをいちいちチェックせざるを得ないので、情報の価値が低いのである。もちろん、説教には必ずしも正確な情報は必要ない。情報源としての価値を犠牲にして読者が喜ぶことを書く、それが武田印の誠実さであり、読者からは高い評価を受けている。

*17 武田さんのブログのこちらの記事。まあ、よく見るタイプの陰謀論。他の国はともかく、日本が温暖化でメリットがあるから(本当か?)、「温暖化が待ち遠しい」というのが武田印の誠実さ

*18 武田さんブログのこちらの記事。本人も驚くべきことにと言っている。本人曰く、日本では IPCC の言うことがねじ曲げられて伝わっているとのことなのだが…。自分の言っていることが IPCC に基づいていると言うのも、武田印の誠実さ

*19 武田さんブログのこちらの記事。この中で、

かくして,人間の活動で古生代のように,現在のCO2の15倍,つまり0.5%から1.0%まで増やせば,この地上はさぞかし生物が繁栄した頃の楽園になるだろう。

ちなみに、1%=10000 ppm の CO2 濃度はあまり人類の健康に良い数値ではない。こちらの記事でも書いたが、このような CO2 濃度が望ましいと考える武田さんは、1943 年ではなく古生代生まれなのかも知れない。

*20 本当は古生代に戻りたいのだろう。一足飛びには無理なので、少しずつ戻ろうとしているのだと思う

*21 武田さんブログのこちらの記事

現代の日本男児が、かつての日本男児の面影が無く、貧弱で魂のないものになってしまったと強く感じる。

今、「混浴」と聞くと、「おおっ!運が良ければ(卑猥な目で)女性の裸がみれる」と思う。日本男児がそう思えば、混浴は、ヨーロッパの悪しき文化と同じく、当然、成立しないだろう。

混浴を軸にしてこのように朗らかに日本文化を称揚し、ヨーロッパ文化を"悪しき"といってのけられるところ、さすが武田さんだと思う。しかしながら、江戸時代の日本男児が女性の裸を見て興奮しなかったのか?たとえば江戸時代の湯屋について書かれたこちらのブログ記事などを見ると、女性が混浴銭湯に行くのはそれなりに大変だったようである。とはいえ、武田さんは混浴の風呂に入っても興奮なさらないのだろう。古生代の生き残りだとしたら、興奮しないのは当然だとは思う。

*22 たとえば、温暖化論については、温暖化論者が不誠実であると言う話を聞きたいのだろう

*23 こちら。finalvent さんは武田さんの熱心な読者ではないかもしれないが、ある種の読者像が見えたので。

*24 まあ、このあたりの心の持ちようは私と同じである。私は武田さんの温暖化の知識を 20 点だと評価したい。武田さん、よく頑張りました。そして、私だって誰かから 20 点と評価されることもありそうだ。

*25 話は変わるが、私が見るに、温暖化に関する知識は、武田さんの支持者から 20 点であると評されてしまうような平均的な日本人にはとどいている。もちろんそのような人たちが温暖化の科学を完全に理解できているわけではない。温暖化とオゾン層の問題を混同するような人たちはざらにいる。ただ、CO2 が増えると温暖化するという、これだけは彼らに知っていてほしい情報はとどいているのである。

問題はその上のレベルである。ここで見た武田さん支持者のような、平均よりも上の科学知識を持つ非専門家を納得させるような情報の発信がされていない。ある程度定量的な温室効果の説明のような噛みごたえのある知識となると、Q and A 的なものを除くと、一足飛びに大学教養課程の教科書などになってしまう。このあたりの情報発信のギャップが懐疑論者を増やす原因でもあると思う。また、武田さんの温暖化懐疑論に同調する人を増やす原因でもあろう。

*26 もちろん、武田印の誠実さである
タグ 記事:一周年特別企画 はてなブックマーク - 一周年記念特別企画・地球温暖化懐疑論者列伝 (5) 武田邦彦さん
2010.02.14 Sun l 温暖化懐疑論概論 l COM(8) TB(1) | top ▲

コメント

No title
お久しぶりです。

>空気の比熱と水の比熱が違うから

武田さんのこの記事ですが、知らない人が読むと、温暖化で気温が数度上がっても、氷・水の大きな熱容量によってすぐに気温上昇がうち消されて、上昇しないかのように読めてしまいかねない記事ですね。

本来であれば海水や氷、そしてもちろん大気も含めトータルで温度が上昇し、何らかの平衡点に落ち着く「気温」を、海水や氷でまたうち消しているような意味不明な話でした。

そう言う「誤解釈」を狙って書いているのか、狙ってなくてもそのように書けてしまうのか分かりませんが。まさか、物理にお詳しいはずの武田さんが、そんな初歩的なことを知らない筈もないはずで。

最近の(と言っても2009年頃の)武田さんの著作は読まれましたでしょうか?地球への入射・放射の話が本の中でバラバラに入っているのは、なんだか温暖化について勉強途中の状態に見えました。その後、江守・枝廣・武田での鼎談が出ていますが、その時点で温暖化の観測・予測(WG1)の部分については、あらかた納得された・・・ように見えたのですが、どうなのでしょうね。
2010.02.16 Tue l 綾波シンジ -. URL l 編集
Re: No title
綾波さん、

コメントありがとうございます。

> >空気の比熱と水の比熱が違うから
>
> 武田さんのこの記事ですが、知らない人が読むと、温暖化で気温が数度上がっても、氷・水の大きな熱容量によってすぐに気温上昇がうち消されて、上昇しないかのように読めてしまいかねない記事ですね。
>
> 本来であれば海水や氷、そしてもちろん大気も含めトータルで温度が上昇し、何らかの平衡点に落ち着く「気温」を、海水や氷でまたうち消しているような意味不明な話でした。

意味不明、というか、私には理解不能です。読めば読むほど ??? です。でも、武田さんの読者はよく理解できるのだと思います。

>
> そう言う「誤解釈」を狙って書いているのか、狙ってなくてもそのように書けてしまうのか分かりませんが。まさか、物理にお詳しいはずの武田さんが、そんな初歩的なことを知らない筈もないはずで。
>
> 最近の(と言っても2009年頃の)武田さんの著作は読まれましたでしょうか?地球への入射・放射の話が本の中でバラバラに入っているのは、なんだか温暖化について勉強途中の状態に見えました。その後、江守・枝廣・武田での鼎談が出ていますが、その時点で温暖化の観測・予測(WG1)の部分については、あらかた納得された・・・ように見えたのですが、どうなのでしょうね。

本は残念ながら全部は読めていません。綾波さん、ぜひ書評を書いてください!

武田さんの最近の主張はウェブページを中心に調べました。

鼎談本では納得されたように見えたのですか?斜め読みした感じではよくわからなかったので、もう一度詳しく読んでみよう。でも、ウェブでの発言を見ているとそうは思えないですが…。

だけど、そんな発言が両立しうるのが誠実な武田さんの特徴だと思います w
2010.02.16 Tue l onkimo -. URL l 編集
No title
武田さんの日本人高潔論(?)は、一言で言えばgood old daysなのでしょう。ちなみに私の知る限りヨーロッパのサウナは男女混浴です。

武田さんを応援する人たちは、この手の曖昧模糊とした記述を好まれるのでしょうかね。武田さんの記述についてすこし詳しく調べれば、変な内容が多いと気づける筈なのですが、それを補って余りある、引き付ける何かがあるのでしょうか。(まさか、武田さんの主張を一切合切鵜呑みにする人もいないでしょうし・・・いるのか?)

onkimoさまが挙げられた5人の懐疑論者の主張に、どのような人がハマるのか?も気になりました。それら主張自体には興味は失せてきましたが、別の意味で興味のタネは尽きません。
2010.02.18 Thu l 綾波シンジ -. URL l 編集
Re: No title
綾波さん、

コメントありがとうございます。

武田さん、遠い遠い昔を懐かしんでいらっしゃるのだと思います。もしかしたら CO2 が 1 % あった頃のような。

> onkimoさまが挙げられた5人の懐疑論者の主張に、どのような人がハマるのか?も気になりました。

このあたりもおもしろい切り口ですよね。onkimo として本格的に取り上げる予定はありませんが、誰かが書かれたのは読んでみたいです。
2010.02.18 Thu l onkimo -. URL l 編集
はじめまして
はじめまして。武田邦彦氏の歴史ネタへのツッコミを書いている者です。
武田氏の書いていることが「お説教」だと言う点、非常に納得しながら読みました。
「良いコトを言っているのだから少しくらい間違いがあっても気にしない」という前提が共有できれば、氏のテキストに違和感を覚えることはないのだろうと思ってます。私にはどーも無理なのですが…。
2010.02.24 Wed l さんにゃん /0pigCNE. URL l 編集
Re: はじめまして
さんにゃんさま

はじめまして。

お説教だという点に賛同いただき、ありがとうございます。歴史に関してつっこみを入れておられるとのこと、今後武田さんを扱うことがあったら参考にさせていただきます。

> 「良いコトを言っているのだから少しくらい間違いがあっても気にしない」という前提が共有できれば、氏のテキストに違和感を覚えることはないのだろうと思ってます。私にはどーも無理なのですが…。

私も間違いが気になるタイプです。でも、武田さん本の売れ行きを見ていると、世の中には気にならないタイプの人が多いようで…。
2010.02.25 Thu l onkimo -. URL l 編集
No title
武田さんの「お風呂場」の話をインスパイアしてみました。トラックバックさせていただきます。基礎的な内容ですみません。
2010.03.19 Fri l 綾波シンジ -. URL l 編集
Re: No title
綾波さま

> 武田さんの「お風呂場」の話をインスパイアしてみました。トラックバックさせていただきます。基礎的な内容ですみません。

トラックバック、ありがとうございました。読ませて頂きました。私の駄文がきっかけでしっかりした記事が生まれたということで、大変うれしく思っています。

今後も、何かきっかけになるような記事とか、使える素材とかが私の文章の中にもし見つかったら、是非是非使ってください。

いろんな温暖化記事が出てくると良いなと思っています。
2010.03.19 Fri l onkimo -. URL l 編集

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久々の温室効果の超基礎理解編です。 「CO2の280ppmから380ppmの増加と0.6℃の気温上昇に見合う気候感度のフィッティング値」は「1.4℃」ではないか?(そしてそれを何倍にも上下させているではないか「その一般への説明力は皆無。」)とのコメントがありました。 =...
2010.03.19 Fri l 環境問題補完計画
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