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先のおばか記事、マッドクライマトロジスト、の解説をいたします。

それにしても、あんな冗談記事を説明するなんて、なさけないですね。解説を加えないでも楽しめるのが良い冗談。いかに出来の悪い記事を書いてしまったか、という証拠でしょうか。

懐疑論者たちの批判

よく、「アル・ゴアは CO2 排出を削減しないといけない、って言っているけど、そういう自分自身は CO2 を出しまくっているじゃないか」と、「不都合な真実」を著し、映画にも出演していた、元米副大統領アル・ゴア氏を批判される方がいらっしゃいます。

まあ、そんなところあげつらってもしようがないのではありますが、とはいえ、つっこみやすいのは確か。わかりやすいですからね。

僕としては、CO2 の排出権も含めた、人類が必要とする限りある資源が、かならずしも全世界の一人一人に平等に供給されるべき、とは考えていないので、アル・ゴアみたいな人が CO2 を多めに出すのは仕方ないのではないか、と思いますが。彼にできる範囲で CO2 排出を減らせばいい。いえ、彼がそういう実践をしているのかどうかは知りませんが。

とにかく、アル・ゴアに対してつっこみを入れる人がいるのは事実です。アル・ゴアに対してだけではありません。温暖化を語っている人たちへ、似たようなつっこみを入れる人たちがいます。

以前、投資信託を購入して苦しんでいることをお話ししましたが、私、onkimo は、その関係で、いろいろな経済ブログを見て回るようになりました。そのなかで、こんな記事を見つけました。

本石町日記 とりあえず温暖化対策は不要でしょう=追記・ハートマン軍曹
http://hongokucho.exblog.jp/10162950/


 しばらく前は温暖化対策の大合唱であった。人間活動温暖化原因説を唱えていた向きで、誰かバブル崩壊を歓迎した人はいないのか。いらっしゃるなら、その人は信念があるとむしろ感心するのだが…。


個人的には、本石町日記さんのブログは、その語り口、内容の豊かさ、コメント覧の充実など、とても好きなのですが、これだけは、おいおい、ちょっと待てよ、と思ったのです。

でも、この本石町日記さんの意見は、多くの人をうなずかせることでしょう。コメント欄とか、はてブをみても、同意のコメントは多いです。

だけど、私だって、「人間活動温暖化原因説を唱えていた」向き、になるのでしょうが、別にバブルが崩壊したのがうれしいわけではない。本石町日記さんのつっこみを読むと、そういわれてもなー、と思う。

そのあたりの気持ちを、この記事で説明していきたいと思います。

説明のまえに、もう少し問題を具体化しておきましょう。

この記事で扱うのは、よく見る温暖化懐疑論者のつっこみ、つまり、「地球温暖化を叫んでいる科学者たちが、CO2 排出が減少する不景気を喜ばないのは、首尾一貫していない」というつっこみについて、です。

純粋気候学者

話をくっきりさせるために、純粋気候学者、という言葉をこの先使いたいと思います。自分がテーマとしている研究にしか興味のない、社会や、政治、経済にはまったく関心を持っていない、そんな気候学者のことを指すことにしましょう。たぶん、そんな気候学者は現在の日本には存在しないでしょう。でも、多くの研究者が、大なり小なり心の中に飼っている、ある種の狂気?、それを擬人化したものが、純粋気候学者。

さて、純粋気候学者は CO2 増加により地球が暖かくなる、と思っているわけですが、そんな彼/彼女が、CO2 を減らすべきだ、と考える理由は、よく考えれば、あまり無いのです。いえ、逆かも知れません。つまり、CO2 を増やすべきだとさえ思っている可能性があるのです。

自然科学が発展していくために、二つのことが必要です。それは、理論と実験です。自然科学は自然を理解するためのもの。自然に関わらずに頭だけで考えていても、自然が教えてくれることをただ漫然と聞いていても、科学は進歩しません。頭で考えることが理論、自然の教えることを聞くのが実験です。ですから、理論があれば、それは実験で確かめないといけないですし、新しい実験の結果が得られれば、理論で説明されなければなりません。

理論と実験、この二つが両輪となって、科学は進んでいきます。まあ、数学みたいな例外もなくはないですが…

さて、純粋気候学者は地球のことを知りたいと思っています。ところが、気候学においては、実験ができません。地球は大きすぎます。もう一個地球を作って実験、みたいなことは無理。

とすると、CO2 が増えるのは、ある意味うれしいことなのです。今の地球と CO2 の増えた地球。大気の成分を変えることによって、あたかも二つの地球を研究しているようなもの。

つまり、CO2 を増やす、というのは、これまでやりたくてもできなかった、気候学における実験なのです。実験室で行うのとはちょっと勝手が違いますが、それでも、いろいろと有益な情報が得られそう。

そうなのです。純粋気候学者は CO2 をできるだけ出すべきだ、と考えるのが当然なのです。

そう思って登場させたのが、先の記事で書きました位真教授です。まあ、あんなおばかな気候学者は本当は存在しないのではありますが、純粋気候学者もこの世で見つけることのできない存在なので、先の記事の感じでよいでしょう。

市民としての気候学者

ところで、気候学者も一人の市民です。心の中に、純粋気候学者を飼っているかも知れない。それでも、親がいて家族がいて、子供がいて、友達がいて、大学や研究機関の同僚がいて、テレビを見て新聞を読んでネットをさまよって、仕事仲間と飲みに行って上司の悪口を言ったり、プライベートで飯を食いに行って知り合いのうわさ話をしたり、つまり、社会とつながる一人の人間なのです。

それに、気候学者も、かならずしも地球温暖化問題の全てに興味を持っているわけではありません。地球温暖化問題、というのは、自然科学にとどまらない、政治、社会、経済、倫理など、人間の営みを広範囲に含んだ大問題。

もちろん、地球の科学を選んだだけあって、普通の人の集団よりも、環境に関心を持っている人の割合は高い。でも、経済、政治に関わる部分については、普通の人とそんなに変わらない認識しか持っていないわけですし、科学的な部分に関しても、自分の研究対象の他は、意識して勉強しないとあまりよくわからないのです。

とはいえ、CO2 を増やせば、地球は温暖化すると言うことは知っている。そして、温暖化の結果、地球の気候がどう変わるかも、ある程度わかっている。政治、経済のことは人並みの知識しか持っていませんが、とにかく自分の知識全てを動員して考えると、この先、CO2 を出し続けると、いやなことが起きそうだ、と思っている。

とすると、気候学者たちは何を思うか。

CO2 を出すのを減らした方がいいだろうな、と考える。人類の幸せのために。

しかしながら、気候学者にもいろいろな人がいます。絶対に温暖化をストップさせないといけない、と思う人たちから、最近、テレビがエコエコってうるさいな、と思っている人まで。CO2 を出すと地球温暖化が起きる、とわかっていても、すくなくとも、この程度の幅の広さはあります。

ただ、言えることは、CO2 が増えると地球が温暖化することを知っている、ということ。そして、CO2 の削減が目的なのではなく、人類が将来も幸せに暮らしていくためには、削減した方がいいな、と思っている、ということです。

それでは、気候学者は不況についてはどう思うか?

人間活動温暖化原因説を唱えていた、そして、温暖化を避けるために CO2 を減らすべきだ、と言っていた気候学者でも、何が何でも CO2 を減らそうと考えているわけではありません。さっきも述べたように、科学的観点からすると別に CO2 が増えようが増えまいがどうだってかまわないわけですし、市民としての観点からすると、CO2 排出を削減して人類が不幸になるなら、そこまでする必要はない、と思うわけです。

だから、不況になったら、CO2 が減ることを喜ぶのではなく、給料が減って生活が苦しくなる人、生活のすべを奪われて不幸になる人に同情する。いや、人に同情するどころか、自分がそういう目に遭う可能性さえあるから、やっぱり不況は恐ろしい。

気候学者も、普通の人と変わらない感覚を持っているわけです。

まとめ

「地球温暖化を叫んでいる科学者たちが、CO2 排出が減少する不景気を喜ばないのは、首尾一貫していない」

このつっこみに、ちょっと待ってよ、と言いたくなる気持ちはわかってもらえたでしょうか?このつっこみには、論理に飛躍があるのです。

気候学者としては、別に CO2 を削減させたい、と思う必然性はないこと。市民としては、CO2 を削減したほうがよい、と思ってはいるものの、その度合いは人様々であること。不況、って聞くと、やっぱり恐ろしい気持ちになること。

べつに、CO2 が地球温暖化の原因だと知っているからといって、不景気を喜ぶ筋合いはないのです。

そして、なにより、気候学者も、一人の市民であること。

その辺のことを、とりあえずわかっていただきたい。いえ、わざわざ書かないでも、本石町日記さんも、そして、そのつっこみを支持する皆さんも、本当はわかってらっしゃると思うのですが。

さて、この件については、もう一つだけ話しておきたいことがあります。それは、次の記事で。

タグ 記事:マッドクライマトロジスト

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2009.06.20 Sat l 懐疑論(陰謀論系) l COM(0) TB(0) | top ▲

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