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先日、「地球温暖化懐疑論者よ、団結せよ!!」というタイトルの記事を書きました。

わっていらっしゃる方もいるかもしれませんが、あの記事はふざけて書いたものです。ははは…。まあそれを言うなら、この blog 自体、もともとそんなにまじめなものではないのですが。

とはいえ、懐疑論者が学会を組織すべきである、ということを、onkimo が思っていることは事実。その辺も含めて、あの記事にちょっと追加したいと思います。

それにしても、ふざけて書いた記事に自分で解説をつけるのは無粋極まりないのですね。ほひー。

実は、温暖化懐疑論者が団結してくれたら、温暖化研究者側もやりやすくなると思っています。散発的に出てくる批判にまともに対処するのは難しい、というか、煩雑で効率悪いので。

懐疑論者達は、温暖化支持派が一般向けにあまり解説していない論点を見つけては、そこに攻撃を仕掛けてきます。もちろん、多くの論点は、既に温暖化研究者が把握しているものなので、支持派論者がよく調べて丁寧に説明すれば、彼らの言うことを論破できます。

でも、懐疑論者は論破されるまえに次の論点に移ってしまう。ちゃんとした説明を用意して批判に答えているのに、だれにも聞いてもらえなくなってしまう温暖化研究者はピエロのよう。

一般の、つまり、研究者ではない聴衆から見ていると、論争の経過はこんな感じかな?

1. 懐疑論者が登場。マスコミ等ではあまりふれられない温暖化研究の論点を指摘する。聴衆、懐疑論者が歯切れよく温暖化研究を批判するのに心奪われる。

2. 温暖化研究者は真面目にいろいろと資料をしらべて、反論を用意するが、これには少し時間がかかる。聴衆、かかった時間のあいだに、懐疑論者への信頼を深める。

3. 懐疑論者と温暖化研究者のあいだで論争になる。論争の内容としては、おおむね温暖化研究者の方が正しいことを言っているのであるが、失うもののあまりない懐疑論者にくらべて、間違ったことを言いにくい温暖化研究者の論はどうしても歯切れがわるくなる。聴衆、論争の内容はよくわからない。歯切れのよい懐疑論者の方に共感し、温暖化研究者の説明を言い訳にすぎないと感じてしまう。

4. しばらくして、温暖化研究者は、一般の聴衆にもわかってもらえるようなきっちりとした反論を用意するが、出来上がるころには、新たな懐疑論者があらわれ、論点は次に移ってしまう。聴衆、議論を忘れている。温暖化研究者が懐疑論者を論破したとしても、かえって「なにをいつまでも古いことにこだわって」と思ってしまう。

温暖化研究者は、つらい論争を強いられているように思えます。負けるわけにはいかないが、勝ってもたいして実りのない論争。それでも避けるわけにはいかない論争。

もちろん、論争自体に実りがなくても、温暖化研究者がある懐疑論の論点に関してきちんとした反論をすることには大きな意義があります。明日香さんらの懐疑論に対する反論、国立環境研究所の温暖化に関する Q & A 集などの存在は、今後、似たような懐疑論の蔓延を防ぐために重要な意味を持っています。


いまの温暖化懐疑論は、ゲリラ戦を戦っているようなものです。ゲリラ戦の特徴は、勝敗がいまひとつはっきりしないこと。

温暖化支持派、つまり、気象、海洋学会の主流派は、正々堂々とした戦いをしようとしています。つまり、正規軍(でいいのかな?ゲリラの対義語)を投入した会戦で決着を付けようとしている。しかしながら、相手はゲリラ。論破しても論破しても湧いてくる批判に対しては、なすすべがありません。

正規軍同士の戦いは、勝たなければ敗け。一方、ゲリラ戦においては、ゲリラ側は、敗けなければ勝ち。

なんというか、イラクに進行したアメリカ軍みたいですね。アメリカ軍は、緒戦の、イラク正規軍との戦いには鮮かな勝ちをおさめました。でも、その後どうなったか?市民にまぎれた反アメリカの民兵組織のゲリラ戦にとんでもない苦労をさせられています。決してイラクから追い出され、アメリカに逃げ帰ったわけではない。その意味では、負けたわけではありません。でも、大変つらい思いをしている。

いまの温暖化研究者は、ちょうどアメリカ軍みたいな状態にあるわけです。いえ、もちろん温暖化研究者の側から懐疑論のほうに攻めこんだ訳ではないですよ。念のため。

もし、温暖化懐疑論者が学会を作ったなら、彼らの論点が整理され、まとまる。今のように、論じるに値しない懐疑論は淘汰され、きちんとした懐疑論が出来上がることでしょう。そして、温暖化研究者が反論を加える。それは正々堂々とした論争になるでしょう。そして、このような論争は科学が発展する上で経験してきたもの。意義は大きいはずです。

しかしながら、懐疑論者の学会が作られたなら、気候研究者の主流派である温暖化支持派は論争において、今より有利になる、と私は思います。やはり学問的なレベルに相当な違いがありますから。なので、今のような実りのない批判に個別に対応して、勝ち負けもつかずに消耗していくよりは、ずっと楽に戦えるようになるでしょう。逆に、懐疑論者の側では、論争、という観点において、団結しないほうが良さそう。

ん?団結しない方がよい?温暖化懐疑論者は学会を作らないほうが良いのかな?

それは、懐疑論者達のこころざしにかかっています。本を売って、もしくはテレビに出て小金を稼ぎたいだけなら、今のような「論争」状態を作っていたほうが良いでしょう。

でも、もし、新しい科学を目指したいなら?真理を追求したいなら?前の記事でも述べたように、学会を作るべきです。絶対に。

とはいえ。わたしも実はわかっているんです。前の記事からつらつらと書いてきましたが、それはすべて、論じても詮ないこと。

研究をする、科学的に新しい知見を得る、というのは、なかなか片手間ではできないことです。特に、気象学や海洋学などの気候研究のベースになっている学問分野は、比較的成熟している分野で、伸び盛りの分野にくらべて新しい成果を出しにくい。

温暖化懐疑論者のほとんどは、別の職業を持っておられる方々。学会活動までして自分達の成果を磨くつもりはないでしょう。研究成果を自分の同業者に批判的に評価してもらうより、一般読者に向けて話すことを選ぶにちがいありません。その方が楽だし、目立てるし、お金も稼げるし、批判しているほうが批判されるより気持ちいいし。

もちろん、懐疑論者の中には、本職の地球科学の研究者の方もわずかですがいらっしゃいます。既存の、気象や海洋をはじめとする地球科学の学会において、温暖化を支持する主流派と論争している。彼らの言うことに同意はしませんが、その態度は研究者として認めるに値します。いや、逆にかっこいいな、とまで思う。でも、彼らは既存の学会の外にあえて出ようとはしないでしょう。科学的に評価出来ない人たちと共に学会を作る必要なんて感じないでしょうし、科学を装ったひどい懐疑論の論文を多数読まされることなんてまっぴらだと思うはず。

てなわけで、懐疑論の学会が出来るなんてことはありえない。

まあ、懐疑論者が集ってシンポジウム程度の会を催すことはあるとおもいます。温暖化を批判する人たちがあつまってわいわい騒ぎ、温暖化研究に対して反対の気勢をあげる、仲良しクラブ。お互いを批判しあいながら、真剣に学問としての高みを目指すより、権威主義的な温暖化論を批判して雰囲気を盛りあげるほうが、いろいろと都合が良い。

でもね、私は思うのです。こんなことがおきないかな、と。

志の高い、若き科学者が、現在の温暖化理論に疑念を抱き、科学的な間違いを発見する。彼の理論は、しかし、周囲から批判を浴びる。それでも彼は、自分を信じ、志を同じくする仲間を募り、学会を組織していく。そのみちのりには、さまざまな妨害が。しかし、最終的に、彼と仲間達は勝利し、CO2 による温暖化が起きないことを議論の余地なく証明する。なんと言っても、科学においては最後には正しい方が勝つのだ。そして、彼は間違った方向に進みかけていた日本を正し、世界人民を温暖化の恐怖から救いだしたのだった。

時は流れ、彼は押しもおされぬ大家として認められた。その彼の前に、以前、彼の理論を批判した古い科学者達は膝を屈し、間違いを認める。彼はそれを寛大に受け入れる。和解した彼らは、さらなる地球科学の発展のために、手を取りあって前にすすんで行くのだった。

どうですかね?こんなこと、起きないですかね?科学者としての私は、自分が信念を持って支持しているいる理論が間違っていたら残念です。でも、それ以前に私も一人の地球人。温暖化しない方がいいに決まってる。今の温暖化理論がまちがっているのなら、それは当然私にとってもうれしいことなのです。

すばらしい懐疑派の科学者、あらわれないかなー。(棒読み)

はてなブックマーク - 地球温暖化懐疑論者のみなさま、団結なさったりされますでしょうか?
2008.09.19 Fri l 温暖化懐疑論概論 l COM(4) TB(0) | top ▲

コメント

心がなごみました
古い記事にコメントをつけて申し訳ありません。
私は完全な門外漢ですが、ふとしたことから温暖化懐疑論を信じそうになり(20分ほどですがw)、いろいろな方が、しっかりと懐疑論に対して丁寧に反論されいることを知り、救われた者です。
その後、某巨大掲示板などで素人ながら懐疑論を批判してみると(無謀w)、これがまぁ大変なことになって、心が折れたときにこのブログに出会いました。
ウィット(毒?w)に富んだ軽快な文章、すてきです。
これからも拝読させていただきます。
2009.12.21 Mon l Morrison -. URL l 編集
Re: 心がなごみました
Morrison さま

こんな無駄な長文系おばかブログにコメントいただき、ありがとうございます。

大変な思いをされたみたいですが、せっかく気候の科学に興味を持っていただいたのですから、どうぞ、そんなことは忘れて、あらためて論争を楽しんでください。

科学は本来楽しいはずのものですから。

傍観するも良し、論争に参加するも良し。なに、論破されてもウェブ上の話、日常生活に影響ないですよ。

このいい加減な毒吐きブログが Morisson さんの助けになるようでしたら幸いです。

私も楽しみたいと思っています。
2009.12.21 Mon l onkimo -. URL l 編集
正反対の経験をしました
ワタシは「心がなごみました」という方と正反対の経験をしました。昨年、鳩山首相がCPO15という国際会議に出席されるという記事を読んでブログを書きました(http://sunday60.blog101.fc2.com/blog-entry-74.html)。その中で温暖化に対する異説を紹介するような気持ちで武田邦彦氏の主張を書いたところ、即座にコメントがつきました。しかもその表題が「お前が騙されたるんだよ」です。批評は歓迎します。ただし、見ず知らずの人間(ワタシのことですが)に対し「お前」呼ばわりはちょっと無礼だな、と感じました。その後昨日「武田邦彦教授に対するバッシングは少し異常だと思います。」と書いたら(http://sunday60.blog101.fc2.com/blog-entry-99.html)またもやお前呼ばわりのコメントが。アクセス解析で確かめてみましたが、彼は検索エンジンで「武田邦彦」をキーワードとしてアラートをしていて(たぶん)、その中で武田邦彦氏を否定していないブログ・サイトにコメントを送りつけているらしいことが分かりました。私は決して武田邦彦氏を熱烈に支持している訳でも、正統な(?)温暖化論を支持している訳でもありません(判断がつきませんので)。しかし、こういう口調で攻撃されると正統(?)温暖化論者をつい疑ってしまいます。これについてはどのようにお考えになりますか?
2010.01.16 Sat l R50 -. URL l 編集
Re: 正反対の経験をしました
R50 さま

よくわかりませんが、無礼なコメントは無視すれば良いのではないでしょうか?目障りだったら消してしまえば良いと思います。

わたしも適当にコメントは消していますし、これからもどんどん消すと思います。

> しかし、こういう口調で攻撃されると正統(?)温暖化論者をつい疑ってしまいます。これについてはどのようにお考えになりますか?

とくにコメントで語るべき考えはありません。いずれにせよ、R50 さんにとってそれが正当な理由であるなら、温暖化論者を疑えばよろしいとおもいます。
2010.01.16 Sat l onkimo -. URL l 編集

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