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(この文章は、以前掲載したものを削除後、改変し、再掲載しているものです。われながら、ちょっと出来の良くない記事で、削除しようかと考えたのですが、まあ、恥もさらしておきましょう。)

地球温暖化問題について、みなさん、不思議に思われること、ありませんか?または、最初に聴いた時、だと思いませんでした?

「気温が (例えば) 4 度くらいあがったからって、なにがそんなに問題なのだろう?」

4 度、というのは、IPCC が 2007 年に提出した第四次評価報告書で、CO2 の排出が高いシナリオに沿って計算して得られた、今世紀の終りまでの地球平均気温の上昇です。不確定性はあるものの、現在の知見ではこの位上昇しそうだ、と。ちなみに、排出の低いシナリオなら、2 度だそうです。


日常感覚だと、4 度って、ちょっとあたたかくなるくらい。本当はどれくらいすごいのか?

この疑問からはじまって、さまざまな疑問が沸くでしょう。そのなかで、4 度、という変化の"重み"を考えるために

「実際、過去にはどれくらい地球の気温って変化してるんだろう?」

という疑問が沸くのは自然でしょう。

ですが、過去の地球と比較するのは、(もちろん好奇心を持つことが重要であるのはおいておいて)、地球温暖化問題を論じるときにどうなのか?

この記事では、こんな疑問に関係がある、ある種の温暖化懐疑論について、おはなしします。

たとえば、こんな文章に出会ったことはありませんか?

引用はじめ---

「地球の気候は大昔から何度も大きく変動してきた。多くの人がいろいろ調べてきたが、変動の理由は確定できず、まだわからない部分が大きい。あえて言うなら、人類排出の二酸化炭素による温室効果より、太陽活動の変化など自然由来の原因の方が大きそうだ。IPCCは、人類排出の二酸化炭素が主因だと断定しているが、これは間違った結論だ」

引用終わり---

するどく国際政治を斬る評論家、田中宇さんのページから持ってきました。

上の文章は、田中さんの意見と言うよりは、英語版 Wikipedia のページ
にあげられたあまたの温暖化反対論を、田中先生なりにまとめられたものだそうです。このまとめ方には少々首をかしげてしまうのですが、まあ、田中さんが書かれた当時の wikipedia のこの項目がどんな状況だったかはわからないので、いいとしましょう。

さて、論じるために、田中先生の文章をすこし分解し、私なりに書き直しておきますね。

I) 地球の気候は大昔から何度も大きく変動してきた。

II) 人類排出の二酸化炭素による温室効果より、自然由来の原因 (太陽活動の変化など) が大きそうだ。

III) 人類排出の二酸化炭素が地球温暖化の原因だとしているが、それは間違っている。

III) については目をつぶりましょう。I), II) について。

この二つの点については、田中さんは間違えていないとおもいます。そして、これがこの記事のテーマ。つまり、

地球温暖化問題で予想されている、人為的な CO2 の排出による気温の上昇は、これまでの自然に原因がある気候の変動にくらべて大したことはないのでは???

という疑問から生ずる懐疑論です。

このような疑問が大々的に書かれているのはあまり目にしませんが、それでも、「陰謀論」などでたまに見かけます。田中さんのような書き方もそうですし、「たいしたことない温暖化を騒ぎたてるなんて、陰謀にちがいない」といった文脈で使われることが多いと感じています。

その他に目にするのは、温暖化ブログのコメント欄。「地球温暖化ってさわいでいるけど、地球はもっと大変な変動を経験してきてるんだよ。」とか、「温暖化するっていっても、間氷期はいずれ終って氷河期になるんだし」みたいなコメント。こんなコメントを読むと、"私は客観的に気候を見ることができるんだよ、あなたとは違うんです"みたいな文章が続いて見えてしまいます。別にそんなこと書かれてもいないけど。

実際のところは?地球の気候は、寒冷化と温暖化を繰り返して来たことは、地質学的な証拠から明らかになっています。寒冷化としては、有名な「スノーボールアース」、地球全体が凍り付いてしまった事件があるそうです。

一方で、恐竜が地球を歩き回っていた頃は温暖化していたみたい。活発な火山活動のせいで二酸化炭素が大気中に満ちあふれていた(今の数倍 ~ 10 倍くらいの濃度だった) ので、現在より 10 ℃近く気温が高かったらしい。赤道あたりでは海水温が 40 ℃にもなった、てな研究もあるとか!熱帯の海は巨大なお風呂だったんですね。ちなみに今は、浅い海やいちじるしく凪いだ海などをを除けば、30 ℃を越えることは非常にまれだとと思います。

そんな、地球史上にみられる温度変化に比べたら、21 世紀の終わりに温度が 2 ℃だか 4 ℃だかあがっても大したことはないですね!

そうですね。大したことないでしょう。地球にとっては!もし地球自体に意志があったとして、地表の平均気温が数℃上がっても痛くもかゆくもなさそう。地球さんがあわてるのは、数十億年後に太陽が死にかけるときではないでしょうか。彼の表面、つまり地上にすんでいる私としては、地球さんにはそれくらい泰然自若としていてほしいものです。当然のことながら地球はそんな大きな?ささいな?地球表面の変動を乗り越え、現在に至っている。

では、人類にとってはどうでしょうか?ちょっと考えてみましょう。

実は、人類が地球にあらわれてからも、気候は変動してきました。最古の類人猿は、私の中学校時代の記憶が確かならば、200 万年くらい前にあらわれた、と習ったきがします。今はもっと古くなっているかな。そして、人類、ホモサピエンス・サピエンスが地上にあらわれたのは、5 万年前くらいでしょうか。人類の生きているあいだ、氷河期がおとずれ、その後の間氷期にわれわれは生きています。

氷河期には、アメリカ大陸を分厚い氷が覆いました。陸上に氷が増えたぶん、海面が下がり、浅い海や海峡は陸になりました。たとえば、シベリアとアラスカを分かつ、ベーリング海峡も干上がった海峡の一つ。人類はここを通ってアメリカ大陸に渡り、ネイティブ・アメリカンの祖先となりました。

一方、数千年前には、あたたかな時期がありました。現在より、地球の平均気温が 2 度ほど高かったらしい。サハラ砂漠は、今は草木ひとつ生えないところですが、地球が温暖だった時期には、とてもゆたかな土地だった模様です。

日本はそのころ縄文時代。やはり温暖な時代だった模様。青森で発見された、三内丸山遺跡などはそんな温暖な時期に育まれたのでしょう。日本の北の方で花開いた文化があったみたいです。

そんなことつらつら考えると、温暖化が起きるからと言って、かならずしも問題になるとは限らない気がします。かえって、そんな豊かな時代になるのなら、いいかな。

でも、本当に問題無いの?

考えてみてください。たとえば、地球温暖化のせいで、日本が 100 年後に縄文時代の状態になるとしたら。

縄文海進、という言葉があります。このページを見てみてください。最初にある画像をクリックしてみると、関東平野の主要部分が縄文時代には海のそこだったことがわかると思います。

さきほど述べましたように、縄文時代、地球は温暖で,現在より2度ほど温度が高かった。そのせいで、海面が数 m 高かったようです。日本でも、その時の浅い土地は海の底に沈んでいたわけです。たとえば関東平野で、貝塚の跡などを調べると、当時の海岸線を知ることができます。それによると、先の画像にあったとおり、最も海が進んでいた場所は埼玉県あたりに達していたらしい。

縄文時代のような気候になったとき、海の下に沈む土地の値段は、一体何兆円になるのでしょう?その他、被害額は結局どのくらいになる?それを 100 年分割で払うとして、1 年いくら?日本の GDP のどのくらいにあたる?いっそのこと、堤防を築くほうが良いでしょうか。関東平野を守るためにはいったいどのくらいの費用が必要?

でも、これって、あなたにとって本当に問題ですか?身長に考えてみる必要がありそうです。もしあなたが札幌に住んでいるとしてみてください。あなたの生活圏は沈まないでしょう。実際にどれくらい困ったことになりそうですか?東京が無くなるのはどれくらい困りますか?

うーむ、かなり考えなければならないことが多そうですね。

ひとつ心に止めておいてください。「温暖化問題」とは、極めて主観的な問題であること。また、人間の価値判断にかかわる、非常に限定された問題であること。

地球の温度が上昇すれば、なんでも地球温暖化なのです。でも、それが問題であるかどうかは、温暖化の進行の速さによって左右されるし、起きた時代によっても左右される。また、人によって、つまり、その人の住んでいるところ、社会的地位、国籍、収入などなどによって左右される。

多分、縄文時代に起きた温暖化は、人類に問題を起こさなかった。

でも、今、だからといって、今の温暖化が問題を起こさないとは限らない。今議論されている温暖化とは、ざっくりいえば次のようなこと。

「地球温暖化問題」とは、この先「100 年程度」の時間スケールで、「人間が出した CO2」によって「地球の平均気温」「数℃」上昇するほどの気候変化が起きることによって、「人類」に悪影響を及ぼす様々な現象が引き起こされる可能性がある問題、なのです。

ここであらためてこの記事の最初に戻ってください。

田中宇さんの文章の要点は次のとおりでした。

I) 地球の気候は大昔から何度も大きく変動してきた。

II) 人類排出の二酸化炭素による温室効果より、自然由来の原因 (太陽活動の変化など) が大きそうだ。

III) 人類排出の二酸化炭素が地球温暖化の原因だとしているが、それは間違っている。

ポイント III) の背後には、「地球温暖化問題なんて、過去の気候変動に比べたらたいしたことない。問題にするにおよばない」という考えが隠れています。

でも、「問題無い」とばっさり切りすててしまうのは、すこし言いすぎです。

温暖化する、しない、という観点からの温暖化懐疑論の他に、温暖化するけれど、大したことないよ、という懐疑論が存在します。つまり、「温暖化」は存在するけれど、「温暖化問題」は存在しない。

このような議論は当然あるべきです。ただし、ここで述べたように、過去の地球温暖化が存在したことをもって、軽く見てはいけません。

「温暖化問題」は、主観的な問題です。個人ひとりひとりや、組織ひとつひとつで、問題のあるなし、大きさが異なる。どうぞ、考えてみてください。

あなたにとって、地球温暖化はどのくらい深刻な問題ですか?

追記

長くなって論旨がよくわからない文章になってしまいました。

なお、今回の記事は、かなり誤解招きかねないものものです。なぜなら、今後 100 年後に、縄文海進ほどの海面上昇がおこる、という予想は、すくなくとも IPCC のレポートには載っていません。IPCC の報告書には、どのくらい上がるかいまのところはっきりとはわからない、としながらも、載っている予想は 1 m を越えるものはないようです。温度は縄文時代以上にあがるかもしれないですが、海面の高さは縄文時代のそれに比べてはるかに低いことになります。

ということで、100 年後の日本は海面上昇の被害は上でのべたほどひどくはないでしょう。実際、いまのところ、海面上昇以外の効果を含めても、日本は温暖化によって大きな被害をあまりうけないように予想されているように私には感じられます。もちろん、予測なので、100 年後になってみないと実際のところはわかりませんが…

とはいえ、本文と同じ言葉で、この追記をしめさせていただきたいとおもいます。追記に書いたことを踏まえて、考えてみてください。

あなたにとって、地球温暖化はどのくらい深刻な問題ですか?

はてなブックマーク - 過去の気候変動と今の温暖化
2008.09.14 Sun l 温暖化懐疑論概論 l COM(1) TB(0) | top ▲

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2013.09.26 Thu l . l 編集

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