上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
はてなブックマーク - スポンサーサイト
--.--.-- -- l スポンサー広告 | top ▲
論文の構成について

先の記事では槌田氏論文を改善するためにそのタイトルについて検討してきたのである。

それでは早速論文の内容を改善する方法について考えてみよう。できれば槌田氏論文の pdf ファイルを開いて参照しながら読んでいただきたい。

はじめに論文の構成を考えるのであるが、ここは是非とも普通に、いわゆる IMRD 型、つまり、序論(Introduction)、方法(Method)、結果(Result)、考察(Discussion)、という形にしたいもので、今回の槌田氏論文の内容には、まさにこの IMRD 型がぴったりはまるのである。
(あと、当然要旨が必要だが、面倒くさいからここでは取り上げないことにするのだけれども内容が固まれば他の部分ほど考えることは少ないだろう)

翻るに槌田氏論文の構成は特殊で、[1 はじめに] [2 気温変化率と大気中 CO2 濃度変化率の因果関係] [3 気温と大気中 CO2 濃度変化率の因果関係]となっていて、でよくよく読んでみると 1 と 2 が序論、3 が手法と結果と議論に対応しており、多くの人が引っかかる 2 は実は序論なのであって、それなのに温度の変化率と CO2 の変化率を並べて書いた第 4 図という、どんな査読者でも絶対につっこみを入れたくなるような、それでいて結論にはあまりつながりのない困ったちゃんが、私がこの論文の中心です、みたいにでんと陣取っていて訳がわからないのであって、つっこみどころを多くして査読者を困らせる作戦なのかもしれないがそれでは受理は難しいのだ。

大事な序論

で、IMRD 型の構成で書き直すとして構成要素を一つ一つ見ていくとまず序論となるのだが、私が思うにここが槌田氏論文の最大の問題なのである。いや、まあ、そこかしこに最大級の問題があるのではあるが…。
タグ 記事:槌田氏の裁判 はてなブックマーク - とほほ、提訴って (6) 論文受理のための作戦 (中)
2009.07.22 Wed l 懐疑論(研究者アホアホ系) l COM(0) TB(0) | top ▲
てなぐあいで前の記事までに長々と書いてきたが、要は普通の論文の書き方をしましょうよ、ということであって、余計なことを書かずにCO2 増加率 y と地表面平均気温偏差 x の間の関係が y=2.39x+1.47 であるという発見の重要性をちゃんと伝えましょう、ということなのである。

それでは槌田さんの目的、「CO2 増加が人為起源でないことを社会に認めさせる」の役に立たないではないか、と思われる方も多いと思うが決してそうではないのであって、これは CO2 増加が自然起源であることの重要な証拠であるらしいので(本当かどうかは知らないが槌田氏はそう思っているらしいので)、まずその証拠の一つをきっちりみとめさせるのが大切で (それなら本当は「天気」よりも海外の権威のある雑誌とか日本であるなら英文誌である気象集誌の方がずっと好ましいのではあるが) 、それには議論の中である程度 CO2 自然起源説に言及しつつ、これを査読付き論文として出版させたことが重要になってくるのだ。

後で考えるが、どうせ 1 本の論文だけでは CO2 人為起源説は覆せないのだ。長期戦になる覚悟でじっくりと証拠を積み上げていこう。

いずれにせよ、この記事で書いてきたことは、気象学会の査読者とまともな議論をするためにやるべきことで、いまの槌田氏の論文の状態では無意味な議論しかできず、お互い徒労感しか得られないのである。せっかく新しい発見をした (とすくなくとも槌田氏はそう思っている) のだから、それについて実りのある議論ができるようにしましょう、それはその成果を世に問う人の義務でしょ?というのが私の言いたいことなのである。

査読者との関係
タグ 記事:槌田氏の裁判 はてなブックマーク - とほほ、提訴って (7) 論文受理のための作戦 (下)
2009.07.26 Sun l 懐疑論(研究者アホアホ系) l COM(0) TB(0) | top ▲
槌田氏の戦争

暑い夏がやってきたのである。まだ梅雨が明けきった気がしないのでそう言ってしまうのは気が早い気もするのだが。

日本の夏は、敗戦の夏でもあって、昭和の初期に行われた大きな戦争に日本がぼろぼろになってやっと負けを認めた日が 8 月 15 日なのであり、終戦記念日と呼ばれるこの日の前後には、日本国民の多くは、その戦争と被害、犠牲者などについて思いいたすことになるのであるが、先祖の霊を迎えるお盆の季節に終戦記念日が重なっており、否が応でも過去に思いをはせるような仕組みになっているのは、何の巡り合わせかと私はいつも不思議に思うのである。

でもこのブログはそんなことはどうでも良くて、戦争は戦争でも槌田さんと気象学会との戦争について考えることにするのであって、そうやって見てみると、両者の争いは、先の大戦、呼び名としては第二次世界大戦や大東亜戦争、十五年戦争といろいろあってそれぞれに思想的背景がぶら下がっているのでまことややこしいのであるが、ここでは太平洋戦争を用いるのであって、それは、槌田氏と気象学会との戦いがある意味日本とアメリカの間で戦われた太平洋戦争に似ているからである。
タグ 記事:槌田氏の裁判 はてなブックマーク - とほほ、提訴って (8) 槌田氏の提訴と真珠湾攻撃
2009.08.01 Sat l 懐疑論(研究者アホアホ系) l COM(2) TB(0) | top ▲
先の記事では槌田氏の訴訟について世間に CO2 増加自然起源説を認めさせるためにはあまり意味がない、槌田氏に欠けているのは戦略なのだと述べてきたのだが、それでは今後槌田氏が世間に彼の説を認めさせるためにはどうすればよいかを考えてみたのだ。

私は以前の記事(これこれこれ)で槌田氏の論文が受理されるための作戦を考えてきたのだが、それはあくまで作戦であって戦略ではないのである。そして、先の記事で書いたことの中には、一本の論文が受理されてもたいしたことがない、というようなことを述べていたのだが、それでは論文が受理されようが関係なく、もはや人為起源 CO2 温暖化説は揺るがない、という槌田氏側にとって悲観的な結論を私が唱えているように聞こえるかも知れない。

しかしながらそうではなく、何事も継続が大事であって、もし論文が一本受理されたとしたら、せっかく気象学会という壁に穿った一つの穴なのだから、それをぐりぐりと広げていく必要があると言いたいのである。
タグ 記事:槌田氏の裁判 はてなブックマーク - とほほ、提訴って (9) 槌田氏の取るべき戦略
2009.08.08 Sat l 懐疑論(研究者アホアホ系) l COM(6) TB(0) | top ▲
優秀な学者として

温暖化問題を中心に見ている私にとって、槌田氏はたいへん困った研究者であるとしか思えないのだが、じつは氏はそれだけの人ではない。これまでに多くの人を引きつけてきた、大変影響力の大きな、そして優秀な学者なのである。

槌田氏がどのような経歴の人であるのかをざっと見てみると、東京大学の大学院で物理を学ばれ、その後、助手をされ、そのあと、理化学研究所に転出されたのであって、この略歴を見れば、将来を嘱望された大変優秀な研究者であったのだと私には思えるのである。
タグ 記事:槌田氏の裁判 はてなブックマーク - とほほ、提訴って (10) 槌田氏の取っている戦略
2009.08.15 Sat l 懐疑論(研究者アホアホ系) l COM(2) TB(0) | top ▲
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。